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?A 国民生活の質的向上と地方振興

(a) 公共分野におけるアプリケーションの先行整備

(b) 普遍的な情報通信利用環境の整備

(c) 申告・申請手続きの電子化・ぺーパーレス化

?B 情報通信技術の研究開発

(a) 重点研究開発プロジェクトの推進

(b) 総合的な研究開発体制の整備

?C グローバルな情報通信社会の構築

(a) 国際協力の推進

(b) 国際交流の促進

 

(4) 衛星デジタル多チャンネル放送の開始

放送のデジタル化は、米国同様デジタル多チャンネル放送により実現された。通信衛星を利用したデジタル多チャンネル放送は、1996年10月からPerfecTVが本放送を開始し、1997年にはDirecTVも放送を開始する予定である。オーストラリアのメディア企業であるニューズコーポレーションも、欧州や香港、米国への進出に続き、1997年以降に日本でのJskyBを開始することを発表している。

放送信号がデジタル化すれば、通信やパッケージ系など様々なサービスの信号をひとまとめにして同一の伝送路で送り、必要に応じて希望のサービスを好みの端末から取り出すISDB(Integrated Servicies Digital Broadcasting)サービスの道が開かれる。

1995年3月、郵政省の「マルチメディア時代における放送のあり方に関する研究会」では、放送のデジタル化の目標時期をCATVは96年、地上波放送を2000年から2005年とし、衛星放送については99年以降としている。

また、インターネットの商用化が行われた94年以降、企業では大容量の専用線の導入が相次ぎ、ダイアルアップ接続による個人利用者からは容量不足を問題にする声が大きくなってきた。個人利用者への低廉な価格による大容量回線の提供を可能にするのがCATVである。個人で公衆回線経由でインターネットを利用する場合、モデムの速度は最高でも28.8Kbpsであるが、CATV回線を利用すれば30Mbps〜10Mbpsとけた違いに伝送速度が速くなる。これに着目した日本初のCATV会社によるインターネットサービスが1996年10月から武蔵野三鷹ケーブルテレビで開始された。既に第1種電気通信

 

 

 

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